投資用・収益用不動産である新築アパート・小規模マンションの着工から完成までの間に建築中の検査(ホームインスペクション)をするサービスです。着工後に途中からの検査も可能です。
新築アパート工程検査の対象者と対象物件
新築アパート工程検査(建築中の検査)サービスの対象となる物件の条件および対象となる方は以下のとおりです。
対象となる方
- アパートまたは小規模マンションをこれから建築する方
- アパートまたは小規模マンションを建築中の方
- 依頼者は個人(または不動産業・建設業以外の法人)に限る
対象のアパート・マンション
- 居住用の建物(店舗・オフィス専用は対応外、住居と兼用は対応可)
- 木造・鉄骨造・RC造・混構造
- 着工前および建築工事中の物件(新築完成済はこちら・中古アパートはこちら)
- 原則、5階建て以下
アパートを建築するリスクとインスペクションのメリット
新築のアパートまたは小規模マンションを建築する上で、施主が知っておくべきリスクと、インスペクションを利用することによって得られるメリットは以下のとおりです。
新築アパート建築のリスク
- 引渡し後・入居後に欠陥・施工不良が見つかる
- 補修工事・メンテナンスの想定外の支出
- 結果的に収益利回りが悪化
施工不良が見つかると、それを原因とした入居者からのクレームや建設会社との対応の悪さに起因する建築トラブルに悩まされることになります。また、その補修対応などのために、入居者との立ち退き交渉が必要になることがありうること、結果的に収益利回りが悪化してしまうことがあることもリスクだと言えます。
インスペクション(建物調査)のメリット
新築アパートの建築途中(工事中)にインスペクションを利用するメリットは、以下のとおりです。
専門家の視点でチェックしてもらえる
建築会社に誤魔化されない
補修すべき点を指摘してもらえる
リスクを抑制して安心して引き渡しを受けられる
検査回数と各コースの比較表
新築アパート工程検査は、基本的には着工時から完成までに複数回の検査を行うインスペクション・サービスです。コース毎に実施する検査項目を紹介します。
木造軸組工法(在来工法)の建物の場合、以下の検査項目の検査を想定しています。枠組壁工法、鉄骨造なども対応可能です。
検査項目 | 6回コース | 8回コース | 11回コース |
---|---|---|---|
サービスの事前説明 | ○ ご依頼前に無償で検査内容等をご説明致します 上の検査回数には含まれません | ||
初回打合せと図面確認 | ○ 実施致しますが上の検査回数には含まれません | ||
地盤改良工事の検査 | オプション(地盤改良工事がある場合のみ) | ||
掘り方(遣り方)の検査 | - | - | ○ |
基礎配筋検査(底盤) | ○ | ○ | ○ |
基礎配筋検査(立上り) | ○ | ○ | ○ |
基礎コンクリート打設時の検査(※1) | - | ○ | ○ |
基礎コンクリートの仕上り・土台敷きの検査 | ○ | ○ | ○ |
構造躯体(柱・梁・筋交い・金物等)の検査 | ○ | ○ | ○ |
防水工事(外壁の防水シート等)の検査 | - | ○ | ○ |
断熱工事(主に外壁面)の検査 | ○ | ○ | ○ |
設備配管、電気配線 | - | - | ○ |
下地材等の検査 | - | - | ○ |
竣工検査(内覧会立会いと同等) | ○ | ○ | ○ |
補修後の確認検査 | オプション |
※1:基礎コンクリート打設時の検査は工程・プラン等によっては実施しない、もしくは基礎配筋検査(立上り)と同日に実施することもございます。個々の工程に合わせて対応することとなります。
※上の検査タイミングは一例であり、構造・工法・工程によって、より適切な検査を実施します。
※既に着工済みの場合は工事の進捗に合わせて検査回数・内容を組み立てますので、お気軽にご相談ください。
※水回り設備が多い場合は追加料金が生じます。
検査の担当者・回数と工事途中からの検査対応
建築中の検査(インスペクション)に関する検査回数、担当者、建築中の物件への対応についてご案内します。
検査担当者
必ず、アパートやマンションの設計及び監理の経験が十分な一級建築士が担当させて頂きます。
検査回数
検査内容・検査回数は、お客様のご希望や建設プラン、建物規模、工程によって異なります。5~10回程度の検査を行うことが多いです。建物規模が大きい場合、10~15回の検査を行うこともあります。最終的にはお客様とご相談の上で検査回数や検査のタイミングを決めさせて頂きます。
建築途中からの検査
本サービスは着工時から完成までの検査サービスですが、既に工事に着手しているアパートやマンションの検査にも対応可能です。たとえば、基礎工事が完了している場合、構造躯体の検査から完成までの間に限定して検査することが可能です。
建築途中から検査する際の注意事項
- 最初の検査より前の工程で目視できない範囲は、検査の対象外です。
- 工程進捗の確認やお見積りの提示、図面提出などをしている間に、工事が進んでいくため、早めのやりとりが必要なことが多いです。
検査利用に際しての注意事項
- 検査当日に目視にてわかる範囲が対象となります。
- 検査精度はご利用頂く検査回数によって異なります。
- 空調・衛生・電気設備は確認できないことが多いです。
- エレベーター設備及び機械式駐車場は対象外です。
- 構造計算のチェックは対象外です。
- 報告書の作成も含まれます。
検査当日の立会い
新築アパート工程検査(建築中の検査)の検査当日の立会い者については以下のとおりです。
- お客様(依頼者)の立会いを推奨
- 建築会社の立会いは原則、必要
この2点について、以下で補足説明します。
お客様(依頼者)の立会いを推奨
各検査の内容と検査結果をご理解頂くために検査の際に可能な範囲でお立会いください(必須ではございません)。遠方・多忙等のご理由で立会いが難しい場合は、検査後の報告書をご覧頂いてから質疑応答に対応致します。
全ての検査に立会いが困難な場合、可能な範囲でお立会いをご検討ください。
ただし、完成時の検査へのお立会いは原則として必要です。難しい場合はご相談ください。
建築会社の立会いは原則、必要
施工不具合の指摘事項を伝達するため、原則、検査の際に建築会社の立会いが必要です。全ての検査への立会いが難しい場合は可能な範囲で立会いをお願いしてください。なお、一般的には現場監督が立会いされます。
立会いが無い際に見つかった施工不具合(指摘事項)は電話・メール等によって伝達することになります。
よくある質問と回答(FAQ)
新築アパート工程検査(建築中の検査)に関するよくある質問と回答(FAQ)はこちらをご覧ください。
料金・支払方法・必要書類など
新築アパート工程検査(建築中の検査)の料金・支払方法・必要書類・キャンセル規定などを紹介します。
料金(検査費用)
基本料金 | 30,000円(税込33,000円) |
---|---|
現場検査料金(1回あたり) | 50,000円(税込55,000円) |
室内調査料金(竣工検査時) | 10,000円(税込11,000円)~ |
- アパート・共同住宅ではなく、一戸建て住宅の場合は料金体系が異なるため、住宅あんしん工程検査(建築中の住宅検査)をご確認ください。
- 竣工検査時の室内調査料金は、調査対象の部屋数・面積等によって異なります。
料金の計算例
検査回数 5回 竣工時の室内調査 2室 | 300,000円(税込330,000円) |
---|---|
検査回数 8回 竣工時の室内調査 4室 | 470,000円(税込517,000円) |
検査回数 10回 竣工時の室内調査 4室 | 570,000円(税込627,000円) |
- 建物面積 150平米未満、各室の床面積 30平米未満の場合の計算例です。
- 出張料が不要の地域としての計算例です。
支払方法・キャンセル料等
- 分割方式
- 詳細は支払方法・支払時期・キャンセル料について
必要書類
対応エリア
北海道・東北 | 岩手県、 宮城県、 山形県、 福島県 |
---|---|
関東 | 東京都、 神奈川県、 埼玉県、 千葉県、 茨城県、 栃木県、 群馬県 |
中部 | 愛知県、 三重県、 岐阜県、 静岡県、 石川県、 富山県、 福井県、 新潟県、 長野県、 山梨県 |
関西 | 大阪府、 京都府、 兵庫県、 奈良県、 滋賀県、 和歌山県 |
中国・四国 | 広島県、 岡山県、 山口県、 香川県、 愛媛県、 徳島県、 高知県 |
九州 | 福岡県、 佐賀県、 長崎県、 熊本県、 大分県、 沖縄県 |
以上に記載の地域であっても、日程・依頼内容・その他の事情により、対応できないことがあります。特に離島は対応できないことが多いです。ご了承ください。
お問合せ・サービス説明・お申込み・検査開始の流れ
STEP
01
お見積り、その他のお問合せ
お問合せは「お問合せフォーム」「お電話(0120-346-679)」「LINE(スマホ)」をご利用ください。
STEP
02
事前説明のお申込み
事前説明とは、検査内容・タイミングなどの説明を検査担当者が行うものです。検査回数が5回以上でご検討の方を対象としております。
- 事前説明は建物プランが決まってからお申込みください。目安は着工時期の2~6週間前です。原則、プラン確定後の平面図・立面図が必要です。
- 事前説明は無償です。その後、サービス利用の是非についてご判断ください。
- 事前説明は、検査サービスの説明です。設計プラン等のご相談には応じておりません。
- 施工会社に第三者検査を依頼検討中であるとお伝えください。
- 事前説明のお申し込みは「E-mail」「お電話(0120-346-679)」「LINE(スマホ)」。
STEP
03
施工会社に第三者に住宅検査を依頼することを正式に伝える
検査を拒否する施工者は多くないですが、早めに伝えて承諾を得てください。
STEP
04
本サービスの事前説明を実施(無償)
検査担当者より、検査内容・タイミングなどの説明を行います。説明方法は以下からご選択ください。
- 面会
- お電話
- オンライン(Zoom、LINEなど)
STEP
05
弊社へ正式にお申込み
お申込みは「お申込みフォーム」をご利用ください。
STEP
06
お客様と弊社のご契約と代金(半金)のご入金
- 弊社とのご契約は次の初回打合せと同日に同時実施となることが多いです。スケジュール等を考慮しながら調整させてください。
- 原則、ご契約後5日以内に前半金のご入金です。スケジュールの都合で異なる場合は、案内させて頂きます。
STEP
07
初回打合せ
- お客様、施工会社(一般的には現場監督)、検査担当者(一級建築士)の3者で行います。
- 顔合わせ、工程の確認、検査タイミングの伝達等を目的としています。
- 所要時間:30~60分程度を想定しています(施工者からのご質問量等で前後)。
- 場所:施工者のオフィスで行うことが多いですが、別の場所も対応可能です。
- 日程:第1回検査日より前ですが、検査日が近い場合、同時実施することもあります。
STEP
08
検査開始
- 原則、検査担当者と施工会社にて検査日時の調整を行います。
- 確定した検査日時をお客様へ連絡致します。日程が合えばお立会いを推奨致します。
- 毎回の検査後、報告書を作成・送付致します。
- 後半金の支払時期が近くなりましたら弊社より案内致します。