住宅あんしん工程検査(建築中の住宅検査)の1つである基礎コンクリートの仕上りまたは土台敷きの検査のご案内です。基礎コンクリートの仕上り検査の項目(チェックポイント)の例も公開します。
基礎コンクリートの仕上りまたは土台敷きの検査とは
基礎コンクリートの打設を終えれば養生期間を経て、型枠を撤去します。撤去した後のコンクリートの仕上り具合や金物の状況などを検査するタイミングです。ひび割れ、ジャンカ、コールドジョイントなどをチェックします。
検査タイミング
基礎コンクリートの仕上り検査とは、基礎の型枠を撤去した後に現地に立会いし、コンクリートの仕上がり状態を確認する検査サービスです。
土台敷きの検査とは、基礎立ち上がりの上に土台を敷設した状態で現地に立会いし、土台の設置状態を確認する検査サービスです。
「住宅あんしん工程検査」ではいずれのコースにおいても、この基礎コンクリート型枠撤去後の検査を1度行います。工程によっては、土台の施工中に行うこともあります。
土台を設置した状態で検査できる場合、コンクリートの仕上がりと土台の設置状態の両方を確認します。しかし、土台設置後すぐに床張り工事をすることが多く、これをすると土台も基礎の床下側も確認できなくなります。
基礎の床下側の状態(コンクリートの仕上がり)を確認するため、工程等の状況次第で、土台設置前に実施することもあります。
検査項目(チェックポイント)
基礎コンクリートの仕上りまたは土台敷きの検査としては以下の検査項目があります。但し、工事の進捗・建物のプラン・工程等によっては以下と異なることもあります。
コンクリート工事:養生 (原則としてヒアリングで確認)
- 養生期間
- 初期養生
- 寒冷期の保温
- 暑中の養生
- 型枠存置期間
コンクリート工事:型枠撤去後
- ひび割れ
- ジャンカ
- 空洞
- コールドジョイント廻りの状況
- ブリージングによるレイタンスの処理
- アンカーボルト・ホールダウンボルトの位置・高さ・傾斜
- アンカーボルトのねじ山の清掃
- 埋戻し土の締固め
- 埋戻し土へのガラ・ゴミの混入
布基礎の防湿・防蟻措置
- 防湿シートの敷設状態
- 土壌の防蟻措置
土台
- 基礎との取り合い(ずれ)
- 基礎パッキンの設置状態
- 継手・仕口の位置、接合状態
- アンカーボルト等の金物の設置状態
- 防腐・防蟻処理の範囲
- 土台・大引の位置・高さ(階の中の高低差)
注意点・確認事項
- 現地検査時に目視確認できる範囲が検査対象です。
- 平面詳細図・立面図・基礎詳細図・基礎伏図・各階床伏図が必要です。
- ご依頼前に、必ず、施工会社から検査の受け入れについて承諾を得てください。
検査依頼は2つの方法から選択できる
アネストに、建築中の住宅検査を依頼するとき、以下の2つのいずれかを選択できます。
住宅あんしん工程検査(建築中の1回検査)
- 主に、既に着工済みの方が、目前の工程の検査を急いで依頼するときや、気になる特定の工程の検査を1回のみ依頼したいときに利用します。
- 後から追加検査を依頼することができるので、既に着工済みの方は、まずはこちらを依頼して、検査時などに検査員にその後の検査項目や回数について相談するとよいでしょう。
住宅あんしん工程検査(建築中の住宅検査)※複数回の検査
- 主に、これから建築工事に着手する方(つまり着工前の住宅)が利用します。
- 着工日の1ヵ月程前に、弊社へお問合せ・ご相談ください。着工の直前でも対応可能な場合もあります。
アネストでは、現場で行う住宅検査(=ホームインスペクション)は、必ず、一級建築士の資格を持っている者が行います。もちろん、現場研修やノウハウを詰めたオリジナルマニュアルもあり、安心できる検査担当が対応しています。
基礎の不具合(施工ミス)の検査
既に基礎コンクリートを打設済みの住宅で、その基礎の不具合(施工ミスなど)の検査をご希望の場合、条件次第で検査対応できることがあります。
現地で目視できないコンクリート内部等を専門機材を用いて検査して欲しい、コンクリートの強度を確認したいといったニーズに可能な範囲で対応します。
ご希望・ご相談の内容や対象エリアによって、検査対応できる場合とできない場合がございます。まずは、お問合せください。
その他の検査内容
- 地盤改良工事の立会い検査(診断・チェック)
- 基礎配筋検査(底盤・立上りの鉄筋等の検査)
- 基礎コンクリート打設の立会い検査
- 基礎コンクリートの仕上りまたは土台敷きの検査
- 上棟後の構造躯体(柱・梁・筋交い・金物等)の検査
- 防水工事(外壁の透湿防水シート)の検査
- 断熱工事(断熱材の施工)の検査