アネストのホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)における指摘事例の一部を写真付きで紹介します。以下の注意点および指摘の頻度をご確認の上で、事例をご覧ください。
また、調査項目については、住宅診断(ホームインスペクション)の具体的な調査項目をご覧ください。
指摘事例を確認する前の注意点
実際に指摘事例の写真等を確認する前に、以下の注意点をお読みください。
- 住宅診断(ホームインスペクション)の指摘箇所の掲載事例は、過去の指摘よりランダムに抽出しております。
- 中古住宅は、新築時の施工不良のほか経年相当の状態を超える劣化も事例にあることがあり、築年数と比較した判断が必要です。
- 指摘箇所のみを掲載しておりますが、全ての住宅でこのような指摘があるという意味ではございません。以下の指摘の頻度も参考にしてください。
- 建築中のホームインスペクションである住宅あんしん工程検査での指摘事例は「建築中の住宅検査の指摘実例」ご覧ください。
指摘の頻度
指摘事項について、そのレベル(軽微か重大かなど)とそれぞれのレベルのものが見つかる頻度は以下のとおりです。
レベル | 見つかる頻度 |
---|---|
軽微な指摘(簡単にすぐに補修等の対応が可能なもの) | ほとんどの現場で指摘がある |
中程度の指摘(放置すると問題だが補修等の対応が容易なもの) | 5~10回の検査に1現場程度 |
重大な瑕疵の指摘 | 10~20回の検査に1現場程度 |
傾向としては、中程度の指摘がある現場では同レベルの指摘が複数見つかることが多いです。これは、当該現場の現場管理・工事監理が出来ていないことの表れだと推測されます。
また、軽微な指摘は仮にお客様が気づかずに放置していたとしても生活上の問題がないものも含まれます。
指摘事例
指摘事例を建物の外部と内部に分けて公開しています。
建物外部
基礎の立上りに蟻道(シロアリの通る道)があった。
中古物件で見られる事象です。
サッシ下の施工が雑で隙間があり、漏水リスクがあった。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
バルコニーのサッシ下部のビスが緩んでおり、漏水リスクがあった。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
バルコニーの立上り部分の防水層にひび割れがあった(漏水リスク)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
配管が基礎を貫通する部分で、配管周りに隙間があり、床下への漏水リスクがあった。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
何箇所もタイルが浮いており、早期に割れるなどのリスクがあった。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
外壁(サイディング)の継ぎ目のシーリングが著しく劣化していた(耐久性・防水上の問題)。
中古物件で見られる事象です。
外壁を貫通する配管の周囲にあるシーリングの施工が雑で隙間が空いていた(防水性能上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
外壁サイディングにひび割れがあった(防水性能上の問題)。
中古物件で見られる事象ですが、新築でも欠損が見つかることがあります。
外壁に排水管を固定する金物のビス穴の痕が残っていた(防水性能上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
バルコニーの防水層が割れていた(防水性能上の問題)。
中古物件で見られる事象です。
建物内部
ユニットバスの天井点検口の内部を目視調査したところ、ボルトが緩んでいた(構造的な問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
ユニットバスの天井点検口の内部を目視調査したところ、図面に記載されている石膏ボードの内張りがされていなかった(防火性能上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
和室の畳をあげて下地材を調査したところ、大量のカビが発生していた。
中古物件で見られる事象です。
天井裏の内部を調査したところ、構造材に大量のカビが発生していた。
中古物件で見られる事象です。
床下で蟻道(シロアリの通る道)が確認され、且つ土台などがシロアリの被害(蟻害)にあっていた。
中古物件で見られる事象です。
天井材に染みがあり、他の状況から考慮して雨漏りの可能性が高いと判断された。
中古物件で見られる事象です。
屋根裏で著しい結露が発生していた(構造材等の腐食・著しい劣化も疑われた)。
中古物件で見られる事象ですが、新築でも見られることがあります。
屋根裏の断熱材が著しく劣化しており、且つ雑に設置されており、断熱性を発揮していなかった。
断熱材のずれ・設置漏れは、新築・築浅の物件でも見られる事象です。
屋根裏で柱と梁が広範囲で著しく割れていた(構造上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床下で断熱材が垂れ下がったり、落下したりしていた(断熱性能上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
天井点検口から目視調査したところ、外壁内の断熱材がずれ下がり、隙間があいていた(断熱性能上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床下で土台を目視調査したところ、アンカーボルトが土台から外れていた(構造上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床下を目視調査したところ、大量のカビが発生していた。
中古物件で見られる事象です。
シンク下部の配管貫通部の周囲に隙間があり、床下から害虫等の侵入をさせてしまうリスクがあった。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
屋根裏を目視調査したところ、一部で断熱材が設置されていなかった(断熱性能上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
基礎の立上りにひび割れがあり、床下側と外部の両方で同じ位置に確認されたことから、基礎を貫通する構造クラックであると判断された(構造上の問題)。
中古物件で見られる事象です。
人が通るルートづくりのため、基礎の一部を破壊しており、さらに鉄筋の露出と切断が確認された(構造上の問題)。
中古物件で見られる事象です。
床下を目視調査したところ、土台が濡れていた(漏水の疑い)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床下で基礎の立上りと底盤の打ち継ぎ部分から浸水していた。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床下で基礎スラブ(底盤)に構造クラックがあった(構造上の問題)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
手すりのビスが抜けており、安全上の問題があった。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床下で鉄骨が腐食していた(構造上の問題)。
中古物件で見られる事象です。
床下で排水管の勾配が不足していた(排水不良等の機能上の問題と将来の故障の誘発リスク)。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床下で漏水が確認された。
新築・築浅の物件でも見られる事象です。
床を傾斜測定したところ、大きな傾きが確認された。
中古物件で見られる事象ですが、新築でも見られることがあります。
指摘事例のランキング
アネストが行ったホームインスペクション(住宅診断)、内覧会立会い・同行サービスにおける指摘事例のランキングを紹介します。新築一戸建てと中古一戸建てにわけて紹介しますので、以下をクリックしてご覧ください。
ホームインスペクション(住宅診断)は契約前がオススメ
ここで挙げたホームインスペクション(住宅診断)による指摘事例は、数多くある指摘の一部のみです。新築住宅でも中古住宅でも同様の事例が上がることは多いです。
ホームインスペクション(住宅診断)については、契約前や引渡し前のご利用を推奨しますが、間に合わない場合は引渡し後でもご利用は可能です。
- 新築一戸建て住宅診断(建売住宅のホームインスペクション)
建売住宅の契約前に利用するサービス。 - 内覧会立会い・同行(竣工検査・完成検査)
新築住宅の契約後・引渡し前に利用するサービス。 - 住宅あんしん工程検査(建築中の住宅検査)
新築工事の建築途中に利用するサービス。 - 中古一戸建て住宅診断(ホームインスペクション)
中古住宅の契約前・契約後に利用するサービス。 - 住宅の点検・建物調査(一戸建て)
ご自宅を点検したい時に利用するサービス。 - リフォーム・リノベーションの住宅診断
リフォーム前やリフォーム工事中、工事後に利用するサービス。