所有する住宅で、基礎や外壁などにひび割れ・傾きなどの心配される建物の症状が見つかったときの対応方法や、住宅の瑕疵は早期発見・早期対処を推奨すること、早期発見のために第三者のホームインスペクションが有効なことを紹介します。
住宅に異変(ひび割れ・傾きなど)が?
長く住宅に居住していくうちに、ご自宅の異変を感じることもあります。たとえば、以下のような症状です。
- 基礎にひび割れ(クラック)がある
- 外壁にひび割れ(クラック)がある
- リビングの壁にひび割れ(クラック)がある
- 床が傾いているように感じる
人が風邪をひけば熱が出たり咳が出たりするように、住宅に隠れた問題・瑕疵があれば何らかの症状となって表れることがあります。
住宅の瑕疵は早期発見・早期対処!
見つけた症状によっては、放置もしくは簡易な補修工事で問題ないこともあれば、早急に大きな補修や補強工事を要することもあります。建物の問題も早期発見・早期対処が重要だと言えます。
住宅に生じた問題点を長らく放置しておくことで、見えない箇所の劣化が著しく進行してしまい、対応が遅れてしまったときには補修コストが 非常に大きなものとなってしまうこともあります。
そのようなことになる前に、住宅に何らかの問題を感じた際には早めに点検しておく必要があります。
住宅の点検を誰に依頼すべきか
建物の点検を依頼するとき、以下の方法があります。
- その住宅の新築業者に依頼する
- 別の業者(リフォーム業者など)に依頼する
築浅の住宅ならば、前者(新築業者に依頼)が第一の選択肢でしょう。築年数が経過していたり、新築業者が倒産していると後者(別の業者に依頼)を考えるでしょう。
新築業者に依頼するリスク
その住宅を新築した業者なら、建築当時の様子を知っていて、プランも把握しているわけなので、最も安心できると感じる人も多いでしょう。
一方で、建物に著しい施工ミスがあったとしたらいかがでしょうか。新築業者は、その施工ミスを補修等で解決しなければなりませんが、多大なコストや手間がかかることならば、正直に言いたくないという意識が働く可能性があります。
つまり、新築業者は利害関係者だということです。
別の業者(リフォーム業者など)に依頼するリスク
新築業者とは別の工務店やリフォーム業者に住宅の点検を依頼する人も少なくありません。無料の点検や格安の点検を謳っている業者を利用することもあります。
その業者には、建物に施工ミスなどの大きな問題があったとしても、補修責任を負うわけではないので、客観性があるように感じる人もいます。
一方で、リフォーム業者にとっては、補修工事などを受注したいという目的もあります。点検だけでは、商売にならないので、工事を受注したいという本音があるのも仕方ないことでしょう。
つまり、リフォーム業者も利害関係者になりうるということです。
その住宅を建てた工務店、売った不動産会社、そして点検を依頼するリフォーム業者の全てが、利害関係者となりうるわけですね。もちろん、業者の悪意があるかどうかは、個々によって全然違うので、信用するかどうかの判断も必要です。
第三者のホームインスペクションを活用
住宅購入時やその後に、第三者のホームインスペクション(住宅診断)を利用したことがないのであれば、これを機に第三者の専門家に診断してもらってはいかがでしょうか。
将来の建物の価値、耐久性、長持ちさせるといったことを考えれば、適切な診断結果と適切なメンテナンスが重要ですので、利害関係のない立場のホームインスペクションが有効です。
まだ一度も買主・施主の立場で住宅点検をしていない方は、利害関係のない第三者による住宅点検をしてはいかがでしょうか?この点検は、以下のホームインスペクションにて対応しています。
住宅の点検・建物調査に関するコンテンツ一覧
- 住宅の定期点検と第三者の住宅点検
- 住宅の無料点検は大丈夫?
- 建て替え?リフォーム?
- 住宅の10年保証と瑕疵保険の期限切れ前の住宅点検
- 住宅を賃貸する前のホームインスペクション
- 住宅の売却前のホームインスペクション
- 売主・工務店が倒産したときのホームインスペクション
- 基礎・外壁などのひび割れ(クラック)、傾きを感じたときの住宅点検
- 空き家の活用・処分前の住宅点検(ホームインスペクション)
- 長期優良住宅の定期点検(5年・10年など)
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業に関するインスペクション
- 住宅の点検・建物調査(一戸建て)のTOP