新築住宅を購入したり、建築したりしようとしている人に対して、大手ハウスメーカーや供給戸数の多い分譲住宅会社などの営業担当者は、よく「国が認定した工法なので、安心です」と言うことがあります。
これは単に、「認定された工法で建てます」というだけであって、それを現場で適切に施工しているかどうかは全く別の話です。
そもそも大手ハウスメーカーなどがいう認定工法は、その工法が外部にはわかりづらいものであり、ブラックボックスだとも言えます。その工法そのものに問題ないかどうかを外部のものが判定するのは現実的には難しいものであり、そういう意味でブラックボックスなのです。だから危ないという意味ではありません。
これらの認定工法は、住宅建築のコストダウンの為に各メーカーが工夫したものであり、それを良いものであるかのようにPRしているにすぎません。ちなみに、悪いとも言えません。なぜなら、ブラックボックスでわかりづらいからです。
ただ、これらの認定工法の多くがハウスメーカー側の効率化とコストダウンの為に用いられているものであることは事実です。
認定工法であってもなくても、現場で適切に施工されなければ意味がないわけですので、認定工法だから安心ということにはならないのです。
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執筆者
ホームインスペクションのアネスト
住宅の購入・新築・リフォーム時などに、建物の施工ミスや著しい劣化などの不具合の有無を調査する。実績・経験・ノウハウが蓄積された一級建築士の建物調査。プロを味方にできる。