住宅購入、建築に関するトラブルにもいろいろありますが、そのなかでもよく耳にすることの1つが「言った、言わない」のトラブルです。
これは、注文住宅で住宅を建てる場合に多いですが、それ以外にも建売住宅の購入や、中古住宅の購入、そしてリフォームのときにもたいへん多いです。
住宅に関するほぼ全てのケースにおいて、注意しておいた方が良いでしょう。
その「言った、言わない」のトラブルの直接的な原因としては以下のようなことが挙げられます。
- 忘れてしまった
- 誤解していた
- 理解不足だった
- 互いの意思疎通がうまくできていなかった
これらは本当によくあることですので、十分に注意しておいた方が良いでしょう。
本来であれば、そういうトラブルになることがないように業者側が記録を残すなどの対処をすべきですね。しかし、こういった対処をされない担当者や会社が多いです。
業者側もトラブルを望んでいることはないわけですので、対処をすればよいものなのですが、、、
そこで、そういった担当者等であった場合には、買主(又は施主)の方から積極的に対処する必要があります。
最も良い方法は、打ち合わせ記録を残すように、相手方に要望することです。
打ち合わせ記録は、その日の打ち合わせ内容、約束事などを書面に記録し、互いにサインと捺印をするものです。もちろん、両者が同じものを保有しておくべきですね。
このような対応がとれれば、この種のトラブルは回避される確率が高いでしょう。もちろん、何かあったときの証拠にもなりますね。
相手方が書面を用意してくれないようであれば、自分で用意して目の前で記録し、できれば、署名・捺印を頂くようにしましょう。
最低でも、目の前で「忘れないように記録しておきますね」と伝え、しっかりメモする様子を見せ、印象に残しておきたいですね。万一の争いとなった場合でもメモが有効となることは多いようです。
ただ、あくまでトラブルとなることを回避することが目的ですから、単に自分だけがメモするよりは、やはりメモしたものの写しを相手方にも渡して、しっかり対応してもらうようにしましょう。
繰り返しになりますが、本来ならば、相手方が打ち合わせ記録用の書面を用意して、このような対応をするべきなのですが。
※ここで記載した「相手方」とは、主に不動産会社、ハウスメーカー、施工者(工務店)などです。
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執筆者
ホームインスペクションのアネスト
住宅の購入・新築・リフォーム時などに、建物の施工ミスや著しい劣化などの不具合の有無を調査する。実績・経験・ノウハウが蓄積された一級建築士の建物調査。プロを味方にできる。