住宅を購入する際に様々なリスクを抑える為には、まず、基本的な住宅購入の流れを正しく理解しておく必要があります。本来の正しい取引の流れを把握しておくことで、変化への対応も適切に判断しやすくなりますので、必ず抑えておきましょう。
今回はいろいろな種類のある住宅のなかでも、新築の建売住宅を購入する場合の流れについてお伝えします。
最近は、建売住宅といっても、いろいろあります。本来 は、完成した住宅を分譲するものを建売住宅と言いますが、建築中や建築工事に着工する前であっても建売住宅と呼んでいることもあります。完成前に販売して いるものを建売住宅というのが正しいかどうかは別としまして、、、
それぞれのケースで微妙に取引の流れが異なりますので、ケースごとに分けてお伝えします。
完成済みの建売住宅
完成済みの建売住宅を購入するときの流れは以下のとおりです。
- 物件を探す
- 申し込みをする
- 第三者の専門家に住宅診断(ホームインスペクション)を依頼する(※)
- 売買契約を行う
- 第三者の専門家に内覧会立会い・同行を依頼する(※)
- 代金の決済および引渡しを行う
- 引越し
※売買契約前に、住宅診断(ホームインスペクション)を利用した人は、契約後・引渡し前の内覧会立会い・同行を依頼することは通常ではありません。同じ完成状態の建物であり、調査内容が同じものとなるからです。
未完成の建売住宅(建築中も建築前も含む)
未完成の建売住宅を購入するときの流れは以下のとおりです。
未完成の建売住宅は、建物が完成していないわけですから、完成してから最後の残代金を支払って引渡しを受けるということですね。完成前に残代金を請求されるようなことがあれば、安全な取引とはいえませんので、売主や仲介業者に適切な取引をするように求めましょう。
プラン変更できる新築住宅
未完成の場合には、建物のプラン(間取りなど)を購入者の希望に合わせて変更できるケースがあります。このような場合には、土地の売買契約のみをしておき、建物の売買契約を別途行ったり、売買契約書を交わしなおしたりすることもあります。
こういった取引は、十分な注意が必要ですが、建築条件付き土地の売買と関連性が深いですが、該当する方は、「建築条件付き土地に家を建てるメリット・デメリットと注意点」もご覧ください。
売買契約書を締結する前や引渡しを受ける前に、完成物件の住宅診断(ホームインスペクション)や建築中なら建築中の住宅検査を利用する方が増えています。建売住宅の購入に役立てることも検討してください。
購入する建売物件を絞って、購入申し込みをする段階から、売買契約、住宅ローンの手続き、決済、引き渡し、入居の流れを詳細に知りたい人は、「新築住宅の購入・引渡しまでの流れと注意点(建売住宅編)」をごc覧ください。建売住宅を購入するときの流れについて、より詳しく知ることができます。
執筆者
ホームインスペクションのアネスト
住宅の購入・新築・リフォーム時などに、建物の施工ミスや著しい劣化などの不具合の有無を調査する。実績・経験・ノウハウが蓄積された一級建築士の建物調査。プロを味方にできる。